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CATのアメリカ東海岸留学

CATのアメリカ東海岸留学

トランスファー

さて、MTSU から PennState へのトランスファー(転校)の過程を少し
詳しく書いておこう。

まずはまった最大のトラップは単位の取りすぎ

例えばハーバードにトランスファーするとして、卒業単位数まであと1単位
のところでトランスファーして、その1単位をハーバード取り足して、
ハーバードから卒業させてもらえるほど世の中は甘くない。

各学校は、卒業するのにその学校から取得しなければならない最低単位数
というのを定めていて、この最低単位数は有力校の方が多い。つまり
「うちの学校から卒業したいんなら、うちの学校の単位をたくさんとれ」
ということ。他の学校からの受け入れ単位の制限をしている学校もあるけど、
理由は同じだ。

そして実は学校によってもう一つ制限を設けてることがある。

一度大学を卒業したことがある(セカンドバチェラー目的での出願)か、
それと同等の状態の人の(再)入学の制限。よく引き合いに出されるのは、
UCLA や UC Berkeley が属するカリフォルニア大学群(リンク先参照)。
つまり「来るなら大学院からいらっしゃい」ということ。

で、「セカンドバチェラー禁止」とはっきり書いてあればいいんだけど、
「大学レベルの単位を○○単位以上もっている者の出願は受け付けない」
というわかりづらい書き方になっていることもある。

なにはともあれ、転入生扱いになるのに最低単位数制限があるのは理解
できるけど、まさか最多単位数制限があるとは思わなかった

と、これが自分がひっかかったトラップ。

というわけで、学校選びは「そういった制限がない学校から」ということ
になってしまった。選択肢が狭まったぶん学校選びは楽にはなったけど、
行きたかったのに諦めなければならない学校も出てしまった。

さて、トランスファー先の学校選び。

転校先の学校選びは、まず自分の条件(既に取得している単位数など)でも
受け入れてくれる学校というところで絞り込まれ、さらに US News &
World Report で総合クォリティ面から、Gourman Report で専攻に
絞り込んだクォリティで網をかけていく。(「州立大学の選び方」参照。)

大規模な引っ越しをするつもりもなかったので中部や西海岸の学校も全て
クロスアウト。

ランキングだけに頼るのはどうかと思うけど「なんとなく上の方に載って
ればオッケー」程度の「穏やかな」絞り込みの参考にはしてもいい思う。

「上」にこだわったのは、MTSU からでもそれほど時間をかけずに卒業
できるところまできていたので、あえて転校するなら上を見るしかなかった、
という事情もあった。

アドバイザーとも何度も話し合い、「さっさとここから卒業したら?」と
いう意見も出たけど、大学院出願のことも考えると MTSU からでは不利だ
ということもアドバイザーは認めていた。

結局、余計な時間をかけることになっても後で後悔するのはもっといやだ、
ということでトランスファーを決断。

何カ所か学校の見学にも行った。

例えば University of Rochester。一見して私立のおぼっちゃま大学と
いった印象。他に肩を並べるような州立大学もあるわけだし、高額な学費を
出してまで行く価値があるか?と考えて結局出願しなかった。ざっとしか
見てないけど Rochester の町も汚くボロボロで、加えて豪雪地帯。ちなみに
五大湖周辺は重工業産業空洞化の影響でゴーストタウンのような町が多い。

その他 Buffalo や Michigan 州の町などからも同様の印象を受けた。
(映画「華氏911」で、ミシガン州の貧しい地域に軍がスカウトしに行く
シーンがあるけど妙にリアルに感じた。)もちろん郊外などはそうでもない
のかもしれないし、住めば都なのかもしれないけど、住環境重視派の目から
見ると、ちょっと・・・という所が多かった。

結果として、大学レベルの単位を128単位もっているという時点で、東部の
超有力私立大学は全滅。その他有力私大(University of Rochester など)
も、肩を並べる州立大があるのであえて高額の学費を出してまで行くことも
あるまいということでリストから外したので、トランスファー先候補は軒並み
東部のフラッグシップ州立大になった。(「全米各州州立大学学費データ」
など参照。)

実は一番行きたかったのは University of Florida。理由は十分「上」を
見られる大学だし、なんといっても学費が安い。そしてバカっぽいノリ
(と言うと怒られそうだけど)の校風も結構好きだった。

ところが University of Florida は、出願条件に上限単位数ルールがあって
出願できなかった。後に University of Florida がある Gainesville を
訪れる機会があったんだけど、どうも治安が良くないニオイがしたので地元の
人に聞いてみると、やはり治安はそれほど良くないと言う。さらに決定的
だったのは、住環境ランキング本のスコア。というわけで、結果的には行か
ないことになって良かったのかもしれないとも思っている。

さて、結局出願した全ての学校から転校許可のレターをもらった。

今は変わっちゃってるかもしれないけど、当時は I-20 (ビザ書類)も同封
されてきたので、行かないと決めた学校には I-20 キャンセルのレターを
書いて送り返す。

トランスファー直前の夏休みに PennState のアドバイザーに会いに行き、
単位移動の手続き(クラス名や単位数が微妙に違ったりするので、そのすり
合わせ交渉)、夏セミ(移動直前の夏セミは MTSU でとった)でとるべき
クラス、移動直後の秋セミでとるクラスのアドバイスを受け、アパート探し
と契約を済ませて一件落着。

MTUS から PennState へのトランスファーは、提携なしで accrediting
association(「未認定校 学位工場 学位商法」参照)をまたいだもの
なので、どれだけ単位が移動できたかも気になるところ。

コミカレからはは69単位中42単位、MTUS からは59単位中56単位
の128単位中計98単位
が受け入れられている。

もちろん移動できた単位が全て PennState からの卒業に有効な単位と
なったわけではない。

ちなみに転入者の PennState からの卒業の最低条件(当時)は、最低
3セミスター在籍の上、PennState から最低45単位取得、といった
かんじだったと思う。(「PennState」につづく)

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オリジナルエントリー
トランスファーの過程(その1)(2005年11月2日)
トランスファーの過程(その2)(2005年11月6日)
留学生活レビュー(12)トランスファー(2006年5月7日)


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